本ウェブサイトは、医療関係者の方を対象に「オプジーボ(一般名:ニボルマブ)」に関する情報を提供することを目的としています。

製品に関する重要なお知らせ

オプジーボQ&A オプジーボQ&A

オプジーボに関して、よくある質問をまとめました。(医療関係者向け)

オプジーボについて

効能・効果

抗薬物抗体の安全性および有効性への影響を教えてください。

国内外の治験を統合して抗薬物抗体陽性例と陰性例で血中クリアランスを比較しましたが、差は認められませんでした。抗薬物抗体陽性例と陰性例で安全性および有効性も差が認められませんでした。現時点で抗薬物抗体が安全性または有効性に影響するデータは得られていません。

参考:申請時評価資料

投与方法・調製方法

輸液に溶解した後の安定性を教えてください。

生理食塩液および5%ブドウ糖液へ溶解後、室温で24時間は安定でした。

溶解後の安定性について試験を行っています。

本剤100mg(1バイアル中100mg/10mL)を生理食塩液で0.35及び4.0mg/mLの濃度に調製し、室温(24~26℃)・室内光下で外観観察及びpH、PD-1に対する結合活性の測定を行いました。

輸液:生理食塩液
濃度:0.35mg/mL
開始時 外観:無色透明、pH:6.01、PD-1 結合活性(%):90
6時間  外観:変化なし、pH:6.00、PD-1 結合活性(%): -
24時間 外観:変化なし、pH:5.98、PD-1 結合活性(%):89
濃度:4.0mg/mL
開始時 外観:無色透明、pH:5.97、PD-1 結合活性(%):91
6時間  外観:変化なし、pH: -、PD-1 結合活性(%): -
24時間 外観:変化なし、pH:5.97、PD-1 結合活性(%):97
測定項目:外観、pH、PD-1に対する結合活性

輸液:5%ブドウ糖液
濃度:0.35mg/mL
開始時 外観:無色透明、pH:6.52、PD-1 結合活性(%):88
6時間  外観:変化なし、pH:6.49、PD-1 結合活性(%): -
24時間 外観:変化なし、pH:6.46、PD-1 結合活性(%):91
濃度:4.0mg/mL
開始時 外観:無色透明、pH:6.20、PD-1 結合活性(%):91
6時間  外観:変化なし、pH: -、PD-1 結合活性(%): -
24時間 外観:変化なし、pH:6.19、PD-1 結合活性(%):97
測定項目:外観、pH、PD-1に対する結合活性

<適用上の注意>

  1. 本剤は日局生理食塩液若しくは5%ブドウ糖注射液に希釈し、総液量は60mL以上を目安とします。
  2. 希釈後の液は速やかに使用してください。また、使用後も残液は、細菌汚染のおそれがあるので使用しないでください。
  3. 希釈後の最終濃度0.35mg/mL未満では、本剤の点滴溶液中の安定性が確認されていません。

参考:オプジーボ インタビューフォーム

注意を要する患者さんへの投与

投与溶液を調製後、すぐに投与しない場合はどうしたらいいですか?

細菌汚染に注意が必要ですので、出来る限り速やかに投与して下さい。やむを得ずすぐに投与できない場合は速やかに冷蔵庫に保管してください。溶解後24時間を超える場合の安定性は確認されておらず、また細菌汚染の恐れもありますので、投与は避けてください。

添付文書の適用上の注意に「日局生理食塩液若しくは5%ブドウ糖注射液に希釈すること。」とありますが、生理食塩液若しくは5%ブドウ糖注射液以外で希釈してよいでしょうか?

本剤を生理食塩液若しくは5%ブドウ糖注射液以外で希釈したときの安定性等の情報がないため推奨していません。

参考:オプジーボ 添付文書

副作用・安全性

本剤を1時間より早く投与してもよいでしょうか?

本剤を1時間より早く投与した場合の安全性は検討していないため、避けてください。

【参考】
国内第Ⅱ相試験(ONO-4538-02試験及びONO-4538-08試験)では.最短投与時間は54 分と規定し,投与時間の上限は90 分以内を目安していました。

参考:申請時評価資料

用法・用量に関連する使用上の注意に「インラインフィルター(0.2 又は0.22μm)を使用すること。」とありますが、それ以外のインラインフィルターは使用できますか?

0.2 又は0.22μm以外のインラインフィルターは使用経験がありませんので推奨していません。

参考:オプジーボ 添付文書

オプジーボはどの程度継続投与したらいいのか?

どこまで継続して良いかを判断できるデータはありません。患者さんのリスク・ベネフィットを考慮してご判断ください。

毒性改善後に再開する場合、なぜ減量しないのか?

海外第Ⅰ相試験の結果、ニボルマブを投与した際の有害事象の発現頻度、重篤度及び因果関係に用量依存性が認められなかったためです。

参考:申請時評価資料

妊婦、産婦、授乳婦等に投与する場合に注意することはありますか?

本剤の妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦または妊娠している可能性のある婦人には投与しないことを原則としますが、やむを得ず投与する場合には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与してください。
また、妊娠する可能性のある婦人には適切な避妊法を用いるように指導してください。
授乳中の投与に関する安全性は確立していないため、授乳婦に投与する場合には授乳を中止させてください。

参考:オプジーボ 添付文書

妊娠を希望する患者へ投与する場合に注意することはありますか?

サルの生殖発生毒性試験において、ニボルマブ投与群では妊娠後期胎児・出生児の死亡が認められておりますので、妊娠を希望する女性に本剤の投与は推奨できません。
リスク&ベネフィットを考慮して妊娠を希望又は妊娠する可能性がある女性に本剤を投与される場合は、少なくとも本剤投与中及び投与終了後320日間(本剤が無作用濃度に達するまで)は適切な避妊法を用いるよう指導してください。
また、妊娠希望患者のパートナーにつきましても同様に指導してください。

参考:オプジーボ 添付文書

免疫に関連する副作用とは具体的にどういうものでしょうか?

下痢・大腸炎、肝炎、間質性肺疾患、腎障害、脳炎、重症筋無力症、神経障害、副腎障害、重度の皮膚障害、1型糖尿病、甲状腺機能障害などが該当します。さらに、Infusion reactionも含まれます。

取り扱い上の注意

医薬品リスク管理計画(RMP)における「重要な特定されたリスク」にあたるものには何がありますか?

重要な特定されたリスクは下記になります。

  • 間質性肺疾患
  • 重症筋無力症、筋炎
  • 大腸炎、重度の下痢
  • 1型糖尿病(劇症1型糖尿病を含む)
  • 肝機能障害
  • 甲状腺機能障害
  • 神経障害
  • 腎障害(腎不全・尿細管間質性腎炎を含む)
  • 副腎障害
  • 脳炎
  • 重度の皮膚障害
  • 静脈血栓塞栓症
  • Infusion reaction
  • 心臓障害

参照:医薬品リスク管理計画

主な副作用の症状と対策を教えてください。

オプジーボの適正使用ガイドを参照ください(オプジーボの適正使用ガイドにリンク作成予定)。特に注意を要する副作用は間質性肺疾患、重症筋無力症、筋炎、大腸炎、重度の下痢、1型糖尿病、肝機能障害、肝炎、甲状腺機能障害、神経障害、腎障害、静脈血栓塞栓症、副腎障害、脳炎、重度の皮膚障害、Infusion reactionです。

  1. 間質性肺疾患:肺臓炎、肺浸潤、肺障害等の間質性肺疾患(5.3%)があらわれることがありますので、咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常(捻髪音)等の臨床症状を十分に観察し、異常が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施して下さい。間質性肺疾患が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行って下さい。
  2. 重症筋無力症、筋炎:重症筋無力症、筋炎(いずれも頻度不明)があらわれることがあり、これらを合併したと考えられる症例も報告されています。筋力低下、眼瞼下垂、呼吸困難、嚥下障害、CK(CPK)上昇等の観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行って下さい。また、重症筋無力症によるクリーゼのため急速に呼吸不全が進行することがあるので、呼吸状態の悪化に十分注意して下さい。
  3. 大腸炎、重度の下痢:大腸炎(1.2%)、重度の下痢(0.6%)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、持続する下痢、腹痛、血便等の症状があらわれた場合には、投与を中止するなど、適切な処置を行って下さい。
  4. 1型糖尿病:1型糖尿病(劇症1型糖尿病を含む)(頻度不明)があらわれ、糖尿病性ケトアシドーシスに至ることがあるので、口渇、悪心、嘔吐等の症状の発現や血糖値の上昇に十分注意して下さい。1型糖尿病が疑われた場合には投与を中止し、インスリン製剤の投与等の適切な処置を行って下さい。
  5. 肝機能障害、肝炎:AST(GOT)増加、ALT(GPT)増加、γ-GTP増加、Al-P増加等を伴う肝機能障害(2.9%)、肝炎(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行って下さい。
  6. 甲状腺機能障害:甲状腺機能低下症(10.6%)、甲状腺機能亢進症(1.8%)、甲状腺炎(2.4%)等の甲状腺機能障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行って下さい。
  7. 神経障害:末梢性ニューロパチー(2.4%)、多発ニューロパチー、自己免疫性ニューロパチー、ギラン・バレー症候群、脱髄(いずれも頻度不明)等の神経障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行って下さい。
  8. 腎障害:腎不全、尿細管間質性腎炎(いずれも頻度不明)等の腎障害があらわれることがあるので、本剤の投与中は定期的に腎機能検査を行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行って下さい。
  9. 副腎障害:副腎機能不全(1.2%)等の副腎障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行って下さい。
  10. 脳炎:脳炎(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行って下さい。
  11. 重度の皮膚障害:中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑(いずれも頻度不明)等の重度の皮膚障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行って下さい。
  12. 静脈血栓塞栓症:深部静脈血栓症(0.6%)等の静脈血栓塞栓症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行って下さい。
  13. Infusion reaction:発熱、悪寒、そう痒症、発疹、高血圧、低血圧、呼吸困難、過敏症等を含むInfusion reaction(1.8%)があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、投与を中止するなど、適切な処置を行って下さい。また、重度のInfusion reactionがあらわれた場合には直ちに投与を中止して適切な処置を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察して下さい。

参考:オプジーボ 添付文書

免疫に関する副作用は、投与後どの程度まで注意を払うべきでしょうか?3ヵ月以上投与して発現しなければ気にしなくてよいでしょうか?それとも、1年経過しても注意を払うべきでしょうか?

本剤の投与期間中および投与中止後いずれの期間においても免疫に関する副作用が現れることがありますので注意をお願いします。

<参考>
国内外の臨床試験の副作用発現状況で、自己免疫疾患に関連する副作用は本剤投与直後から1年以上経過した後に発現している症例も認められています。

自己免疫疾患は慎重投与とありますが、自己免疫疾患の合併/既往患者に投与して増悪したケースはあったのでしょうか?

国内の実臨床で乾癬を合併している患者さんにオプジーボを投与し、乾癬が悪化したことが報告されています。1)
また、国内の実臨床で重症筋無力症を合併している患者さんにオプジーボを投与し、重症筋無力症が悪化したことも報告されています。2)
国内外の治験では、自己免疫疾患の合併又は慢性的若しくは再発性の自己免疫疾患の既往歴のある患者には自己免疫疾患が増悪するおそれがあるので除外されていました。3)

参考

  1. 1) :Matsumura N et al. Acta Derm Venereol. 2016;96:259
  2. 2) :Maeda O et al. Nagoya J. Med. Sci. 2016;78:119
  3. 3) :申請時評価資料

劇薬等の指定はありますか?

規制区分は以下になります。
生物由来製品、劇薬、処方箋医薬品

凍結してしまったものを使用できますか?

凍結した製剤を使用することは避けてください。本剤は凍結を想定した安定性試験は実施していません。

腎機能障害患者や透析患者に対して投与制限や注意の規定はありますか?

投与制限や注意の規定は特にございませんが、安全性が確立されておりませんので慎重に判断して下さい。本剤は抗体医薬品ですので内因性のIgGと同様に、ペプチド及びアミノ酸に分解された後排泄されると考えられます。なお、ONO-4538-08試験ではクレアチニンが1.5 mg/dL 以下又はクレアチニンクリアランス(実測値又はCockcroft/Gault 式による推定値)が45 mL/min を超えることが組み入れ基準であり、腎機能障害患者は除外されていました。

参照:オプジーボ インタビューフォーム

悪性黒色腫の治療として放射線治療を施行されてオプジーボを投与する際、治療間隔をあける必要性がありますか?

国内第Ⅱ相試験(ONO-4538-02試験、ONO-4538-08試験)では、4週間(28日)以内に放射線療法を受けた患者は除外されており、そのため放射線治療後4週間以内にオプジーボを投与した場合の安全性への影響が確認できていません。従って、必要な治療間隔については不明ですので緩和的放射線療法を含めて、放射線治療中はオプジーボの投与をしないようにして頂き、放射線治療による副作用が回復した後にオプジーボの投与をして頂くようお願い致します。

参照:申請時評価資料

オプジーボの調製時、投与時、または漏洩時の安全性を担保するために特別な方策は必要ありませんか?

オプジーボに特有の対処方法はありません。
他の抗体製剤の抗がん剤と同様の処置をお願いします。
なお、投与部位に発赤や腫脹等が認められた場合には、必要に応じて抗炎症剤の外用剤等で処置を行ってください。

(参考1)
オプジーボはPD-1(Programmed celldeath-1)に対するヒト型モノクローナル抗体です。オプジーボ単独での免疫活性化作用はなく、オプジーボによる免疫の活性化には抗原刺激などの別の活性化シグナルを必要とします。従ってLPSなどのエンドトキシンとは異なり、接触による皮膚毒性が生じる可能性は低いと考えられます。また、これまでの基礎研究、臨床試験における調剤段階での皮膚毒性の報告はありません。
また、本剤はpH 5.5~6.5、浸透圧比(生理食塩水比)は約1.2に調整されていることから、皮膚や皮下組織に障害を与える可能性は低いと考えられます。

(参考2)
オプジーボを皮膚に接触させて安全性を確認する実験は行っておりませんが、局所刺激性試験では、カニクイザルに10mg/mLの投与液を週1回又は週2回の頻度で静脈内投与しても、投与部位及びその周囲に本剤の局所刺激性を示唆する肉眼的及び病理組織学的な変化は認められませんでした。

非小細胞肺癌について

効能・効果

効能、効果を教えてください。

切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌(NSCLC)です。

<効能・効果に関連する使用上の注意>

  1. 化学療法未治療患者における本剤の有効性及び安全性は確立していません。
  2. 本剤の術後補助化学療法における有効性及び安全性は確立していません。
  3. 本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行ってください。

参考:オプジーボ 添付文書

PD-L1発現による有効性違いはあるのでしょうか?

扁平上皮非小細胞肺癌症例を対象とした海外第Ⅲ相試験(CheckMate017試験)1)において、腫瘍のPD-L1陽性症例とPD-L1陰性症例で有効性に差が認められませんでした。扁平上皮非小細胞肺癌症例を対象とした治験では有効性に影響する因子は見出されていません。非扁平上皮非小細胞肺癌症例を対象とした海外第Ⅲ相試験(CheckMate057試験)2)において、腫瘍のPD-L1陽性症例でPD-L1陰性症例と比較して高い有効性が得られました。非扁平上皮非小細胞肺癌症例を対象とした治験では、PD-L1以外に有効性に影響する因子は見出されていません。ただし、非扁平上皮非小細胞肺癌のPD-L1陰性症例でも奏効例が認められており、PD-L1は有効性を予測するバイオマーカーとして確立されていません。

参照:

  1. 1) Brahmer J et al;N Engl J Med 373(2) Page:123-135 (2015)
  2. 2) N Engl J Med 373(17) Page:1627-1639 (2015)

有効性

抗腫瘍効果はどの程度持続しますか?

扁平上皮および非扁平上皮非小細胞肺癌を対象とした海外第Ⅲ相試験において、オプジーボの奏効期間はドセタキセルより有意に長いことが報告されています。非扁平上皮非小細胞肺癌を対象とした海外第Ⅲ相試験(CheckMate057試験)1)におけるオプジーボ群の奏効期間中央値は17.2ヵ月、ドセタキセル群のそれは、5.6カ月であることが報告されています。扁平上皮非小細胞肺癌を対象とした海外第Ⅲ相試験(CheckMate017試験)2)におけるオプジーボの奏効期間中央値は未到達、ドセタキセル群のそれは、8.4カ月であることが報告されています。また、扁平上皮および非扁平上皮非小細胞肺癌を対象とした国内第Ⅱ相試験3)におけるオプジーボの奏効期間中央値は未到達であることが報告されています。

参照:

  1. 1) N Engl J Med 373(17) Page:1627-1639 (2015)
  2. 2) Brahmer J et al;N Engl J Med 373(2) Page:123-135 (2015)
  3. 3) 社内資料

投与方法・調製方法

用法および用量を教えてください。

通常、成人にはニボルマブ(遺伝子組換え)として、1回量3mg/kg(体重)を2週間隔で点滴静注してください。

<用法・用量に関連する使用上の注意>

  1. 注射液の調製法及び点滴時間

    1) 本剤の投与時には1回投与量として3mg/kgとなるように必要量を抜き取り、日局生理食塩液若しくは5%ブドウ糖注射液に希釈し、総液量は60mL以上を目安としてください。
    2) 本剤は、1時間以上かけて点滴静注してください。

  2. 本剤の投与にあたっては、インラインフィルター(0.2 又は0.22μm)を使用してください。
  3. 他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していません。

参考:オプジーボ 添付文書

2週間隔で投与することになっていますが、期間のずれの許容範囲はどの程度でしょうか?

添付文書に従って,可能な限り14日間隔で投与してください。
来院の都合などで14日間隔で投与できない場合は,前回の投与から少なくとも10日以上空けて投与してください。

取り扱い上の注意

主な副作用の発現頻度を教えてください。

国内第Ⅱ相試験(ONO-4538-05及び06試験)の安全性評価対象111例中、88例(79.3%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められました。主な副作用(10%以上)は発熱16例(14.4%)、倦怠感16例(14.4%)、食欲減退16例(14.4%)及び発疹16例(14.4%)でした。(承認時)

参照:オプジーボ添付文書

化学療法の前治療がなくてもオプジーボを使用できますか?

化学療法未治療患者への有効性、安全性は確立していないため、推奨できません。
効能・効果は「切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」です。

【参考】
オプジーボの国内第Ⅱ相試験の対象はプラチナ製剤を含む化学療法の治療歴を有する扁平上皮または非扁平上皮非小細胞肺癌患者でした。

悪性黒色腫について

効能・効果

効能、効果を教えてください。

根治切除不能な悪性黒色腫(メラノーマ)です。

<効能・効果に関連する使用上の注意>

  1. 本剤の術後補助化学療法における有効性及び安全性は確立していません。
  2. 添付文書の「臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行ってください。

参考:オプジーボ 添付文書

PD-L1発現による有効性違いはあるのでしょうか?

海外第Ⅲ相試験(CheckMate066)において、腫瘍のPD-L1陽性症例でPD-L1陰性症例と比較して高い有効性が得られました。しかしながら、PD-L1陰性症例でも臨床的に意義ある有効性が得られており、PD-L1は有効性を予測するバイオマーカーとして確立されていません。

出典:N Engl J Med. 2015 Jan 22;372(4):320-30 Supplementary Appendix

有効性

抗腫瘍効果はどの程度持続しますか?

【化学療法未治療】(ONO-4538-08試験)
化学療法未治療患者を対象とした国内第Ⅱ相試験における奏効率は29.2%であり、無増悪生存期間(中央判定)の中央値は5.75ヵ月で、最大値は7.2か月(打ち切り時)でした。なお、奏効期間の中央値は、未達であることが報告されています。

【化学療法既治療】(ONO-4538-02試験)
ダカルバジン無効例を対象とした国内第Ⅱ相試験における奏効率は22.9%であり、無増悪生存期間(中央判定)の中央値は169日で、最大値は277日でした。なお、奏効期間の中央値は127.5日であることが報告されています。

参考:申請時評価資料

化学療法未治療患者を対象とした国内第Ⅱ相試験における奏効率は29.2%であり、無増悪生存期間(中央判定)の中央値は5.75ヵ月で、最大値は7.2か月(打ち切り時)でした。なお、奏効期間の平均値は3.68ヵ月であることが報告されています。

【化学療法既治療】
ダカルバジン無効例を対象とした国内第Ⅱ相試験における奏効率は22.9%であり、無増悪生存期間(中央判定)の中央値は5.6ヵ月で、最大値は9.2か月でした。なお、奏効期間の中央値は4.3ヵ月であることが報告されています。

参照:申請時評価資料

投与方法・調製方法

オプジーボはBRAF遺伝子変異陽性でも効果が期待できますか?

未治療のメラノーマを対象とした国内第Ⅱ相試験(ONO-4538-08試験)において、BRAF遺伝子変異の有無により有効性を層別解析した結果、主要評価項目である奏効率はBRAF野生型で22.2%(4例/18例)、BRAF変異型で50.0%(3例/6例)、全体で29.2%(7例/24例)でした。副次的評価項目であるOSの中央値はBRAF野生型、BRAF変異型、全体のすべてで未達でした。PFSの中央値はBRAF野生型で4.88ヵ月、BRAF変異型で未達、全体で5.75ヵ月でした(※1)。

参照:申請時評価資料

用法および用量を教えてください。

化学療法未治療の根治切除不能な悪性黒色腫患者の場合:
通常、成人にはニボルマブ(遺伝子組換え)として、1回3mg/kg(体重)を2週間間隔で点滴静注してください。
化学療法既治療の根治切除不能な悪性黒色腫患者の場合:
通常、成人にはニボルマブ(遺伝子組換え)として、1回3mg/kg(体重)を2週間間隔又は1回2mg/kg(体重)を3週間間隔で点滴静注してください。

<用法・用量に関する使用上の注意>

  1. 化学療法既治療の根治切除不能な悪性黒色腫患者の場合、本剤の用法・用量は、添付文書の「臨床成績」の項の内容を熟知した上で、選択してください。
  2. 注射液の調製法及び点滴時間

    1) 本剤の投与時には、悪性黒色腫では1 回投与量として3mg/kg 又は2mg/kg となるように、必要量を抜き取り、日局生理食塩液若しくは5%ブドウ糖注射液に希釈し、総液量は60mL以上を目安としてください。
    2) 本剤は、1時間以上かけて点滴静注してください。

  3. 本剤の投与にあたっては、インラインフィルター(0.2 又は0.22μm)を使用してください。
  4. 他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していません。

参考:オプジーボ 添付文書

化学療法未治療の患者に、2mg/kg 3週間隔で投与しても問題ありませんか?

添付文書上、用法用量外のため、未治療の悪性黒色腫患者に対する2mg/kgの3週間間隔投与は推奨できません.

化学療法未治療の患者を対象とした海外第Ⅲ相試験(CheckMate 066試験)及び国内第Ⅱ相試験(ONO-4538-08試験)における本薬の用法・用量は3mg/kgの2週間間隔投与であり、未治療の悪性黒色腫患者に対して本薬2mg/kgの3週間間隔投与の用法・用量を用いた臨床試験は行っておりません。よって,現時点では未治療の悪性黒色腫患者に対する本薬2mg/kgの3週間間隔投与の用法・用量は推奨されないと考えられます。

参考:申請時評価資料

化学療法既治療患者に3mg/kg 2週間間隔で投与しても問題ありませんか?

2016年2月の添付文書の改訂により、既治療の悪性黒色腫患者に従来の用法用量である2mg/kgの3週間間隔投与に加えて3mg/kgの2週間間隔投与も可能となりました。

参考:オプジーボ 添付文書

2週間隔、3週間隔で投与することになっていますが、期間のずれの許容範囲はどの程度でしょうか?

3mg/kg 2週間間隔投与の場合:
添付文書に従って,可能な限り14日間隔で投与してください。
来院の都合などで14日間隔で投与できない場合は,前回の投与から少なくとも10日以上空けて投与してください。

2mg/kg 3週間間隔投与の場合:
添付文書に従って,可能な限り21日間隔で投与してください。
来院の都合などで21日間隔で投与できない場合は,前回の投与から少なくとも14日以上空けて投与してください。

参考:オプジーボ 添付文書・申請時評価資料

安全性

主な副作用の発現頻度を教えてください。

国内第Ⅱ相試験(ONO-4538-02 及び08試験)の安全性評価対象59例中、48例(81.4%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められました。
主な副作用(10%以上)はそう痒症16例(27.1%)、白斑11例(18.6%)、甲状腺機能低下症11例(18.6%)、遊離トリヨードチロニン減少8例(13.6%)、白血球数減少8例(13.6%)、血中TSH 増加7例(11.9%)、遊離サイロキシン減少6例(10.2%)、CRP 増加6例(10.2%)、疲労6 例(10.2%)及び倦怠感6例(10.2%)でした。(承認時)

参考:オプジーボ 添付文書